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エコキュートの交換にかかる費用相場は?2025.04.18

エコキュートの交換が必要となった場合、修理を依頼する前に費用相場を知っておきたいですよね。また、これからエコキュートを設置する場合に前もって知っておきたいという方も多いでしょう。

この記事では、エコキュートの交換に必要な費用について、基本的な費用相場、費用が増減する理由、費用の内訳などを説明します。

エコキュート交換の基本的な費用相場

エコキュートの交換費用は、一般的な戸建住宅の場合、工事費込みで約35~60万円が相場となっています。標準的な370Lタイプの場合は35~50万円程度、大家族向けの460L大容量タイプでは45〜60万円程度が目安です。

さらに、エコキュートにはセミオートとより高機能なフルオートタイプがあり、フルオートタイプでは、プラス10〜15万円ほど高くなります。

なお、この費用相場は、エコキュート本体の交換のみを想定しており、壁や床に埋め込まれた給水・給湯配管の交換や修理、水栓の取替、追加の電気工事などは含みません。また、本体の交換だけでも、設置する機器の容量や機能、設置環境、そして既存の給湯設備の種類などによって大きく変動します。

そのため、実際のエコキュート交換にかかる費用は、見積もりを取るなどの方法で、事前に必ず確認するようにしましょう。また、急な故障で緊急で取り替える場合には、通常よりも高い費用を請求されるケースがあるため、調子が悪くなっていると感じたら、早めの点検や修理、計画的な交換をお勧めします。

エコキュートの交換は高額の費用がかかりますが、近年の技術革新により、省エネ性能が向上し、従来型と比べて年間の電気代を大幅に抑えられるケースもあります。初期投資は高めになりますが、長期的な視点では経済的なメリットが期待できます。

住宅形態による費用の違い

エコキュートの交換にかかる費用は、設置されている住宅の構造や設置状況、周囲の環境などによって異なる場合があります。

ここで、住宅形態による費用の違いについて、マンションと戸建住宅を例に説明します。

マンションの場合

マンションでのエコキュート交換は、建物の構造や管理規約による制約があるため、一般的に戸建住宅より複雑な作業が必要です。

例えば、設置スペースが狭いことによって、設置できる機種が限定され、場合によっては特定の機種しか設置できないケースもあります。特に共用廊下に設置する場合は、パイプシャフトと呼ばれる小さなスペースに設置しなければならないことが多く、通常よりも高度な作業が必要です。

共用部分の配管工事が必要な場合は、管理組合との調整や特別な工事許可が必要となり、これらの手続きは工事前に事前に済ませておく必要があります。また、管理組合の承認を必要とする場合は、工事可能な時間帯が制限されることも少なくありません。

これらの制限によって、マンションでのエコキュート取替工事は、戸建住宅よりも高額になる傾向があります。

戸建住宅の場合

戸建住宅でのエコキュート交換は、交換後の機種の選択など、比較的自由に行えるが高い場合が多いと言えます。スペースの制限も少ないことが多く、設置場所の条件に問題がなければスムーズに取替工事ができるでしょう。

しかし、マンション以上に住宅ごとの条件が異なるため、建物の構造によって大きな差が発生します。

例えば、塀を乗り越えて搬入する必要がある、工事に仮設足場が必要など、搬入経路や設置場所が特殊な場合は、工事が大掛かりなものとなり、高額な追加費用がかかるケースがあります。

地域特性によっても制限が発生する場合があります。エコキュートの本体は屋外設置が一般的ですが、-10度以下となる寒冷地では凍結防止のため、屋内設置型を使用することにより追加費用が発生します。また、重塩害地域では、塩害対策として特殊な処理や部材が必要となるといったケースも考えられます。

エコキュート交換の費用内訳

エコキュートの交換をする場合、事前に業者から見積もりを取る方も多いでしょう。いきなり見積もりを見て「何をチェックすればいいかわからない」とならなくて済むように、事前に一般的な費用内訳を知っておくと便利です。

基本的な費用内訳

エコキュート交換にかかる費用は主に以下の3つです。

  • エコキュート本体の購入費
  • 交換工事の作業費
  • 撤去したエコキュートの処分費

エコキュートの本体価格は、容量やメーカー、機能によって20〜50万円程度が相場です。高級モデルではさらに高額なものも存在します。特に最新の省エネ機能や外出先から操作できるIoT対応機能が搭載されたモデルでは、本体価格が高くなるでしょう。

交換工事の費用は、本体の搬入作業、既存のエコキュートの撤去作業、新しいエコキュートの設置作業などで構成されます。また、状況よって給水・給湯配管の補修や電気工事が必要となる場合もあります。

撤去したエコキュートの処分を業者が行う場合は、産業廃棄物となるため、処分費も無料ではありません。これらの費用の組合せによって交換工事費の総額が計上されます。

一例として一般的な370Lのエコキュートを交換した場合の内訳は以下のとおりです。

項目価格帯
本体価格(370L)20~35万円
標準工事費(本体交換工事)・既存エコキュートの取り外し・新規エコキュートの据付工事・給水・給湯配管の脱着・電源ケーブルの脱着 など12~15万円
撤去・処分費1~2万円
合計35~50万円

また、ファミリータイプの460Lの場合は以下のようになります。

項目価格帯
本体価格(460L)30~40万円
標準工事費(本体交換工事)・既存エコキュートの取り外し・新規エコキュートの据付工事・給水・給湯配管の脱着・電源ケーブルの脱着 など12~15万円
撤去・処分費1~2万円
合計45〜60万円

さらに高機能な機種を選択した場合や、エコキュートの交換に合わせて給水・給湯配管の補修や水栓の交換といった工事を行った場合は、本体価格が高くなったり、追加工事が発生したりするため、合計金額はより高額になります。

追加費用が発生する場合

標準的な工事以外に、追加の作業が必要となった場合には、追加費用が発生する可能性があります。追加費用が発生するケースには以下の場合が考えられます。

  • 特殊な設置条件の場合
  • 給水・温水配管の補修・取替が必要な場合
  • 電気工事が必要な場合
  • 機能のアップグレードを伴う場合

例えば、設置場所が狭い、奥まった場所や重量機器の搬入が困難な場所にある場合などは、作業に手間がかかるため追加費用を請求される場合があります。

また、既存の給水・温水配管が劣化していたり、水漏れなどが起きていたりすると、補修や取替が必要です。仕様の変更によって電気容量の増設やリモコン配線の変更が必要な場合には追加の電気工事も発生します。これらの追加工事には、別途追加費用が求められるでしょう。

より高性能なモデルやタンク容量の増加を希望する場合、本体価格が上がり、結果として総費用が増加するケースも考えられます。

このように、エコキュートの交換では、様々な要因によって追加費用が発生するケースがあるため、事前調査や打ち合わせを行ったうえで見積もりを作成してもらうと安心です。

他の給湯システムから変更する場合の費用相場

エコキュートから新しいエコキュートへの交換は、同一のシステムのため、既存の給水・給湯配管や電気配線を活用できることが多く、基本工事費用のみで対応可能なケースがほとんどです。

一方で、別の給湯システムからエコキュートに交換する場合は、単純に本体を交換するだけでは対応できないケースが多く、配管工事や電気工事が発生するため、より高額な費用が必要です。

電気温水器からエコキュートに交換する費用相場

電気温水器からエコキュートへの交換では、エコキュートからエコキュートに交換する場合に比べて約5万円の追加費用が必要となります。

これは主にリモコンケーブルなどの制御系統の改修が必要になるためです。電気温水器もエコキュートも電気でお湯を沸かす仕組みのため、電源は既存の電気配線は利用できる場合が多いものの、リモコンまでの配線は取替が必要になる場合が多く、追加の電気工事が発生します。

また、エコキュートは、ヒートポンプと貯水タンクを合わせると、一般的に電気温水器よりも大型の設備であるため、設置場所の確認も必要です。

ガスボイラーからエコキュートに交換する費用相場

ガスボイラーからエコキュートへの交換は、エネルギー源が異なるため大がかりな工事となり、12万円以上の追加費用が発生します。

まず、既存のガス配管は不要となるため、撤去やガス会社への連絡しガス管を撤去する工事を行います。

また、エコキュートは、省エネ性能の高い給湯システムですが、電気でお湯を沸かす以上、大きな電力が必要なことに変わりはありません。ガス管の撤去後は、分電盤からケーブルを配線し、専用の電源を設ける工事が必要です。

その他、リモコンの制御回路など、給湯システム全体が変更となるため、既存の設備がほとんど使用できず、すべて交換となる可能性もあります。

このため、ガスボイラーからエコキュートへの交換は、費用だけでなく工事期間も長くなる可能性が高いでしょう。

灯油ボイラーからエコキュートに交換する費用相場

灯油ボイラーからの交換では、10万円以上の追加費用を見込む必要があります。

ガスボイラーのように配管を撤去する必要はありませんが、灯油タンクの撤去や電源を新設する電気工事が必要です。

また、給湯システムの変更により、既存の配管やリモコン配線が使用できない場合は、これらの設備も取り替える必要があります。

まとめ

エコキュートは初期投資こそ高額になりますが、省エネ性能の高さから長期的には経済的なメリットが期待できます。特に、近年の電気料金の変動や環境への配慮を考慮すると、導入を検討する価値は高いと言えます。

エコキュートの交換費用は、約35~60万円が相場となっていますが、様々な要因により変動します。そのため、実際に交換する前に信頼できる専門業者に調査と見積もりを依頼し、計画的な交換を行いましょう。

松尾電気は、地域に根ざした電気工事業者として、家庭のエコキュートの交換も対応しています。エコキュートの交換でお悩みの方はぜひ一度お問い合わせください。



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